漢方元気便コラム!No.6
みま薬局
漢方養生・秋には潤いを
8月末になると、海辺の賑やかな「海の家」も段々と閉鎖され、にぎやかな季節から落ち着いた季節へ移ります。釧路の秋は、一年中で一番爽やかで、紅葉がとてもきれいな季節ですよね。
「スポーツの秋」、「芸術の秋」、「読書の秋」、「食欲の秋」といろいろな楽しみがありますが、これからの時期に注意してほしいのは、口やのど、鼻の乾燥です。
秋の気候の特徴といえば「涼しい」・「爽やか」の他に、「干ばつ」・「雨が少ない」があり、中国漢方では「乾燥」という秋特有の邪気を「秋燥(しゅうそう)」と呼んでいます。
「秋燥(しゅうそう)」が幅を利かせるこの時期、空咳、痰が少ない、鼻が乾く、鼻血、のどの渇き、声がかれる、皮膚の乾燥、肌荒れ、髪の毛に艶がない、便秘、痔の出血などの病症がしばしば見られることも…。
ひどい時には、言語が無力になる、動悸、息切れなどの衰弱の症状が現れることもあります。
これらは乾燥からくるもので、体内の正常な水分が消耗されて、肺・鼻・のど・皮膚・髪の毛・大腸などに潤いを与えられなくなり発症します。
秋の養生は、水分の補充も必要ですが、「潤燥(じゅんそう)」(乾燥を潤す)という漢方対策も重要です。
百合(びゃくごう)(ユリ根のこと、秋燥による空咳、咽の乾きなどに優れた効き目がある)は漢方生薬として、中国でよく「秋燥」の予防と治療に使用され、薬膳料理に応用されています。
例えば、ユリ根、白きくらげ、なつめを一緒に煮て作ったデザートは潤いを与えるので、秋によく食べられています。
旬の果物の梨も潤燥の効果があり、秋には多めに食べることをおススメします。また、辛いもの、焼き物と揚げものは体内の潤いを奪ってしまうため、乾燥予防には避けた方がいいかもしれませんね。
たばことお酒も秋燥を助長するので、控えてほしいところです。
いち早く秋の乾燥対策をして、これからの季節を気持ちよく過ごしましょう!
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